Visual Studio 2015 + Xamarin のセットアップにハマったのでその解決方法
はじめに
Visual Studio Community 2015 Update 3 + Xamarin for Visual Studio のセットアップにハマってしまい丸一日潰してしまったので、セットアップ手順をここに残しておきます。
Visual Studio Community 2015 Update 3 + Xamarin for Visual Studio のセットアップで一番重要なのは、セットアップの順番です。
セットアップの順番を間違えてしまうと、意味不明なエラーが表示されてしまうのでご注意ください。
セットアップ手順
セットアップは以下の手順で行います。
- Mac
- SSH によるリモートログイン設定
- Xcode のインストール
- Xamarin Studio のインストール
- Windows
- Visual Studio 2015 Community のインストール
- iPhone プロジェクトで Mac が使えるか試す
では、具体的なセットアップ方法を見ていきます。
Mac:SSH によるリモートログイン設定
まず、Mac に SSH でリモートログインできるように設定を行います。
システム環境設定 >> 共有 を開き、「リモートログイン」にチェックを入れ、「アクセスを許可」に「すべてのユーザ」を設定します。SSH でログインする場合は、’ssh …@…' の部分を参考にしてください。
なお、SSH サーバーを再起動するには、「リモートログイン」のチェックを オフ→オン することで可能です。
しかし、この設定を行うことで SSH リモートログインができると紹介しているサイトが多かったのですが、この設定だとチャレンジレスポンス認証になってしまい Visual Studio からリモートログインすることができません。
ですので、SSH の設定ファイルを変更する必要があります。
SSH の設定ファイルを変更するには、Mac のターミナルを起動して、以下のコマンドを実行して設定ファイルを開きます(vi はテキストエディタ)。
$ sudo vi /etc/ssh/sshd_config
ファイルを開いたら、パスワード認証を有効するために以下のように設定し、ファイルを保存して閉じます。
PasswordAuthentication yes
SSH サーバーを再起動します。
ここで Windows に戻って、TeraTerm で Mac に SSH ログインできるか試します。
以下のように、パスワード認証でログインできたので問題ありませんね。
Mac:Xcode のインストール
Xamarin.iOS では、最新の XCode を含む最新の iOS SDK が必要です。iOS Developer Center (ログインが必要)、または Mac App Store から最新の Xcode をダウンロード可能です。
今回は、最新の Xcode 8 を App Store からダウンロードしてインストールしました。
Mac:Xamarin Studio のインストール
以下のアドレスから FREE の Xamarin Studio Community をダウンロードしてインストールします。なお、FREE版は機能制限はありませんが、使用制限(人数等)がありますのでご注意ください。
インストール時に、Android / iOS/ Mac アプリのオプションが表示されますが、Mac アプリは作成しないのでインストールから外しました。
Mac で Xcode と Xamarin Studio のインストールと SSH の設定が正しく行われていないと、Windows 側の Visual Studio で以下のような「Couldn't connect to MacBuildHost.local. Please try again.」や「Invalid credentials. Please try again.」というエラーが表示されてしまうので注意してください。
参考:Connection Troubleshooting - Xamarin
Windows:Visual Studio 2015 Community のインストール
Visual Studio Community 2015 を以下よりダウンロードしてインストールします。
Xamarin を使用するためには、インストールオプションの画面で以下のチェックを入れます。共通ツールは必要ならインストールしてください(推奨)。
- クロスプラットフォームモバイル開発
- C#/.NET(Xamarin) ・・・必要なオプションにもチェックが付く
- 共通ツール
- Git for Windows
- Visual Studio 向け GitHub 拡張
- Visual Studio 拡張ツール Update 3
今回は、「ユニバーサル Windows アプリ開発ツール」は容量が大きいのでインストールを見送りました。
Windows:iPhone プロジェクトで Mac が使えるか試す
Visual Studio を起動して、ファイル>>新規作成>>プロジェクトから、iOS >> iPhone >> Single View App (iPhone) のテンプレートを選択してプロジェクトを作成します。
iPhone 端末で実行するのは開発者ライセンスが必要なので、ここでは iPhone シミュレーターを利用します。シミュレーターを利用するには、ツールバーを以下のように設定します。
これでビルドして実行すると、Mac 側の iPhone エミュレーターが起動して、以下のように表示されます。何も処理をしていないので空白ですが問題ないですね。
おわりに
Xamarin は罠が多いということは聞いていましたが、まさか最初の最初でつまずくとは思っていませんでした。Xamarin かなり手強いですね。
ですが、C# で全て開発できるというのはやはり魅力なので、少しずつ勉強していきたいと思います。
関連記事
- No valid iOS code signing keys found in keychain. You need to request a codesigning certificate from https://developer.apple.com エラーの対処方法
- Visual Studio 2015 の Xamarin for Visual Studio のアップデート方法
参考サイト
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