自宅のネットワークで IPv6 を使えるようにするのが思いの外大変だった
こちらの記事で、さくら VPS の CentOS を IPv6 環境にしたので、動作確認をしようとしたのですが思いの外大変でした。
最初は、自分のネットワーク環境を変更することなく、単純に以下のように ping を打てば IPv6 で接続できるかと思っていたのですが、いつまでたってもできないw(今にすれば当たり前ですが)
> ping -6 hostname
何度やっても失敗するので、さすがにこれはおかしいと思い調べてみると、ネットワーク環境が IPv6 になっていないと IPv6 のサービスは利用できない模様。OS がサポートしていればよいと思っていたし、今まで縁がなかったので、寡聞にして知らなかったです。
そこで、契約している J:COM のサイトで確認してみると、IPv6 サービスが 160Mbps プランを契約していれば無料で追加契約できるとのこと。
この辺が分かるまで、ネットを調べたり、J:COM のサイトを読んだり、J:COM に問い合わせなどを行っているので時間が大分かかっています。半日くらいでしょうか。
じゃあ、追加で IPv6 サービスを契約しようかと思ったら、J:COM のネットワーク契約情報が必要とのこと。契約したのなんて一体何年前?そんなのあったっけ?と思い途方にくれていたら、家族が資料を発見。なんとか追加契約の申請ができました。
申請後、しばらくすると申請完了のお知らせメールが届き、指示に従ってケーブルモデムや無線 LAN ルーターの電源を落とし、機器が覚えている内容をリセットしました。
これで、IPv6 のネットワークが使えると思ったら、またうまくいかない。
調べて見ると、無線 LAN ルーターで設定が必要らしい。うちはバッファロー製の 無線 LAN ルーターを使用しているのですが、「IPv6 パススルー」という機能を有効にする必要があるっぽい。
設定が済んで、よしこれでつながると思ったらまたつながらないw
ping すら通らない。
夜中の1時までいろいろと格闘したけれど、うまくいきませんでした。たまに、Windows 8.1 で ping が通ることがあるかと思えばすぐダメになったり、Macbook Air だとうまくいってたのがうまくいかなくなったり。
これはアカンとこの日はギブアップしました。
翌日になり、朝から格闘したけれど、これは自力では無理だと思い、J:COM のサポートに頼ることにしました。
J:COM のサポートセンターに問い合わせをしたところ、どうやら IPv6 の IP アドレスが取得できていないことが原因の模様。
ケーブルモデムにパソコンを直結するか、無線 LAN ルーターをブリッジ接続にすることで、原因が J:COM 側にあるのか、無線 LAN 側にあるのか切り分けができるとのこと。
電話を切り、無線 LAN ルーターをブリッジモードにして、ケーブルモデムの電源を落としてリセットしました。リセットといっても、設定がリセットされるのを待つために 30 分位時間がかかるんですけどね。
それで、ブリッジモードで接続してみると、無事に IPv6 の IP アドレスを取得することができて、IPv6 で ping が通るようになりました。
それから、無線 LAN ルーターをルーターモードに戻してうまくいけば成功なので、どきどきしながら接続したのですが、無事に接続成功。やったね!
じゃあ、Macbook Air も IPv6 で接続できるかと思ったら、IPv4 でしか接続できません。また、J:COM に問い合わせたら、IPv6 の IP アドレスが払い出されるのは1台のパソコンのみとのこと。どうやら、MAC アドレスで判別しているようです。
ちなみに、自分のパソコンが IPv6 か IPv4 のどちらでネットワーウに接続しているかどうかは、こちらのサイトで確認することができます。
よし、これで Web サイトが IPv6 で接続できたら終わりだと思い、アクセスしてみたら Web サイトが表示されないw
また、どこが悪いかの切り分けに時間がかかりました。
結局、ip6tables の設定の一部に不備があったのが原因だったのですけどね。
これでようやく、全ての IPv6 対応が完了しました。
せっかくの3連休のうち、丸2日を IPv6 対応に使ってしましました。
でも、そのおかけで、Web サイトは IPv6 対応が完了して動作確認まで済んだし、IPv6 の理解も少し進んだからこれはこれでよかったのかなと思うことにします。
J:COM のサポートの方にもお世話になりました。
自宅のネットワークで IPv6 を使う人は少ないと思いますが、この記事が役に立てば幸いです。
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ほとんど同じ状況でこちの記事が大変参考になりました。
特にPC.iPhone片方ずつならipv6で接続出来るところまでいってから
困り果てていました。
jcomからipv6アドレスはひとつしか払い出されないのですね。
本当にこの記事に感謝しています。
投稿: きゃんたま | 2015/01/25 15:46
自力でやろうと思い立ったところでしたので大変参考になりました
つまづいた箇所ほど重要ですね
やってみます
投稿: 改良強化破城槌 | 2015/04/22 16:08
JcomのIPv6対応は超しょぼいですね。
IPv6 IPoEなら普通に全てのPCにIPv6が当たります。
後はルーター側でPCのipconfigで表示されるアドレスのを開放して、
OSのファイアウオールで外からアクセスさせるプロトコルのポートを
ローカルのみからグローバルもアクセス可能にすればOKです。
外からの予備テストはPingで行うと良いです。
IPv6インターネット上に指定のIPv6アドレスを入力するとPingしてくれるサイトが有ります。
グーグル先生に「ipv6 ping サイト」で問い合わせると1番目に表示されます。
ここに、自分のサーバーのIPアドレスを入力します。
ルーター及びサーバー用PCのファイアウオールに適切な設定がされていれば、
サイト側でPing反応が有ります。
で、後は外で使いたいサービスのポートをPing設定と同じように、
ルーター及びサーバー用PCのファイアウオールに右倣えで設定すれば無問題です。
IPv6 IPoEは最高ですよ、なにしろIPv4の様にルーターの中でパケットで包む、解く動作が無いです。
つまり、ルーターの動作不良の最大の原因が端から存在しないのです。
かなり高負荷をルーターに掛けてもルーターが詰まって止まる事は未だに発生していません。
モデム時代でもADSL時代でも光時代でもルーターが詰まる症状は解決できなかったです。
IPv6 IPoEでやっとルーターが詰まる症状から開放されました。
ルーターが詰まる症状から開放されるには、「pppoe」から決別してIPoEになるのが最短です。
投稿: ロボキャット | 2018/04/12 18:24