ClickOnceの真実
@ITにて、VS2005で提供される、ClickOnceの連載が開始されました。
ClickOnceは、VS.NET2003の時に提供されていた、ノータッチ・デプロイメントの後継技術になります。
ノータッチ・デプロイメントはスマートクライアントとも言われたりしますが、Webアプリケーションの機能を、Windowsアプリケーションのインターフェースで実現する仕組みです。アプリケーションはローカルには保存されず、毎回ダウンロードされて、常に最新の状態で実行されます。
しかし、ノータッチ・デプロイメントは、セキュリティ要件が厳しすぎて、あまり活用がされなかったようです。
そこで、後継技術であるClickOnceでは、以下のような機能が追加されています。
・ローカルにアプリケーションをインストールが可能になった。
・オフラインでもアプリケーションを動作させることができるようになった。
・セキュリティレベルを柔軟に設定することが可能になった。
・バージョンアップは起動時に通知されアップデートが可能。
・アップデートの障害時に備え、ロールバック機能あり。
私の解釈ですが、ClickOnceは、インターネットのインフラ上でクライアントサーバーシステムの構築を可能にし、更に自動バージョンアップ機能を備えたものだと思います。
こう考えると、Windowsアプリケーションに、Enterprise LibraryのUpdater Application Block(こちらを参照)という、アプリケーションのバージョンアップツールを組み合わせても同じじゃないかと思いました。その方がセキュリティの制約がないので、柔軟なアプリケーションが作れるのでよりよいかとも思いました。
しかし、Updater Application Blockの.NET Framework2.0対応版が存在していないんですよね。まだ存在してないだけなのか、今後も存在しないのかは分かりませんが。ClickOnceが.NET Framework2.0で提供されるために、存在意義がなくなったのかもしれません。
また、これから64bitのPCが出てくることを考えると、64bitに対応しているNET Frameworkは2.0だけなので、これから開発するアプリケーションはVS2005でClickOnceを使うものが多くなっていくのでしょうね。
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