2015/06/29

[お勧め書籍] クリエイターが知っておくべき権利や法律を教わってきました。著作権のことをきちんと知りたい人のための本


ブログを運営していると、著作権がらみのことで不安になることがあります。

最近はあまりないようですが、新聞社の記事を引用したらクレームをつけられたという話も以前はあったようです。個人のブログで大手メディアからクレームをつけられたら怖気づいてしまって記事が書けなくなってしまいますよね。

本書では、分かりにくい著作権を会話形式で分かりやすく解説されているので、著作権を敬遠していた方にもおすすめできる書籍です。

まず、本書では著作権とはなにかについて説明されています。

ひとことで言うなら、自分の作品が、どのように利用されるかを決定できる権利です

それから、他人の著作物は著作権法に基づいて利用すべきことが例示とともに分かりやすく説明されています。

ブログなどの運営をするにあたって重要なのが、インターネットに流す権利、すなわち「公衆送信権」になります。他人の著作物を無断でインターネットで公開可能な状態にすると、公衆送信権を侵害してしまうことになります。

無断で画像やイラストを自分のブログの記事に掲載してしまうとか、ブログ初心者はやってしまいがちなので注意が必要です。Google の画像検索結果の画像を勝手に使ってはダメだということですね。

クリエイティブ・コモンズ・ライセンスなどの「パブリック・ライセンス」にも言及されています。ただ、ここについてはもう少し深堀りして欲しかったです。

できれば、オープンソースライセンスの種類と注意事項も欲しかったです。まあ、これはまともに取り組むと本が一冊書けてしまうので仕方ないのですが、例えば GPL ライセンスのライブラリを利用すると、利用した本体のソフトウェアもソースコード開示義務が生じるといった、GPL 汚染などはエンジニアには必須の知識ですね。

引用の4要件についても説明があるので、「引用」しておきます。

(1)他人の著作物を引用する必然性がある
(2)自分の著作物と引用部分が明瞭に区別されている
(3)主従関係が明確である(自分の著作物が主体)
(4)出所が明示されている(48条) 

要は、自分の著作物が主体で、その中で著作物が従として引用していて、出所を明示している必要があるという感じでしょうか。引用の必然性も必要ですが。

二次創作やコスプレをする場合どうしたらよいかというクリエイター向けの著作権の解説があるところが、この本のよいところですね。この切り口は今までなかったと思います。いくつか条件はつきますが、権利者に害を及ぼさない限り問題なさそうです。

また、無断転載された場合の対処方法も説明されています。国内と国外で対処方法が違います。注意が必要なのが国外の場合の、アメリカのデジタルミレニアム著作権法(DMCA)で、自分でDCMA侵害を申し立てると相手に個人情報が渡ってしまうということでしょうか。

Google ウェブマスターツールで著作権侵害をすることで、相手のサイトを検索インデックスから削除する方法がネット上で散見されますが、これも DMCA 侵害申請することになるので、Chilling Effects というサイトに個人情報が掲載されることになるので、うかつに使用しない方がよいと思います。

最後に、著作権用語のまとめが掲載してあるのも親切です。

インターネットで活動する方は、一度は目を通しておくとよいと思う良書ですね。

 


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