2007/06/09

Web標準セミナーに行ってきました


ミツエーリンクスセミナー:Web標準セミナー(基礎編)
日時:2007/06/08 13:30~15:00
場所:新宿スクエアタワー

最近は、Web標準に準拠したサイトを構築する必要性がうたわれていますが、その本当の価値が分からなかったため、  Web標準セミナーに参加しました。

このセミナーの講師の方は、ミツエーリンクス取締役 兼 アーキテクトカンパニー Web開発グループ Web標準チーム フロントエンド・エンジニアである、木達 一仁さんでした。

木達 一仁さんは、講演や執筆などの活動もされているようで、Web標準では有名な方のようですね。セミナーでのお話も、丁寧で分かりやすかったです。

さて、Web標準セミナーで、なるほどと思った点をメモしておきます。

 

■Web標準普及までのいきさつ

IE3やNetscape4.xで、CSSがサポートされるようになったが、実装が不十分の上にブラウザ戦争が起きたため、Web標準を使おうという人は少なかった。

そして、WYSIWYGのHTMLエディタ普及により、見た目がよければOKで、文書構造を意識しないような傾向があった。

しかし、WIREDが2002年10月に大規模商用サイトとしては初めてWeb標準に準拠し、フルCSSレイアウトでリニューアルしたことで流れが変わった。

しかも、WIREDは、当時、ユーザ数がまだ多かったNetscape4.x ユーザには、CSSを適用しない画面を提供するという決断をし、後に評価されることになった模様。

そして、Web標準に準拠したモダンブラウザの登場や、ブログの隆盛がWeb標準普及の後押しをした。

なお、モダンブラウザとは以下のもの。

  • Mozilla 1.0以上
  • Netscape 6以上
  • Win IE 6以上
  • Mac IE 5以上
  • Opera 7以上
CSS Nite Vol.3 - Web標準のススメ』より

 

■Web標準のメリット

現在は、Webアクセシビリティへの対応への社会的ニーズが高まっている。

WCAG1.0の勧告や、米国の「リハビリテーション法 第508条」は、Webアクセシビリティへの対応を強力に後押し。

日本でも、JISX8341-3 「高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス-第3部:ウェブコンテンツ」(通称「WebコンテンツJIS」)や、障害者基本法改正(2004年6月)で、Webアクセシビリティ対応へのニーズが高まっている。

Web標準は、Webアクセシビリティに配慮した仕様であるため、Web標準に準拠することで、基本的なWebアクセシビリティを確保できる。

以前は、Web標準に対応することでSEO効果があると言われていたが、現在は検索エンジンの性能があがったため、効果があるかは不明。

SEOにおけるWeb標準準拠は、メリットを生むというよりデメリットを生まないため取り組みになりつつあるようだ。

また、Web標準に準拠することで、サイトのファイルサイズを削減したり、標準規格に従うことで、ベンダー独自の規格に振り回されないメリットなどもある。

 

■Web標準のデメリット

では、Web標準準拠に何も問題がないかといえば、さすがにそんなに甘くはなさそう。

ブラウザのバグや解釈の違い、学習コスト、業務プロセスの修正など、いくつかの課題がある。

 

■(X)HTMLの歴史

HTML 3.2 1997/01/14 勧告
HTML 4.0 1998/04/24 勧告
HTML 4.01 1999/12/24 勧告
XHTML 1.0 2000/01/26 勧告
XHTML 1.1 2001/05/31 勧告
XHTML 2.0 仕様策定中
HTML 4.01 後継仕様 2010年勧告に向け開発中

 

■CSSの歴史

CSS Level 1 1996/12/17 勧告
CSS Level 2 1998/05/12 勧告
CSS Level 2.1 2006/11/06 勧告候補
CSS Level 3 仕様策定中

 

■感想

Web標準というと、従わなければならないという、何か押し付けがましい印象がありましたが、ビジネスという世界より、もっと広い世界を見ている仕様になっているようですね。

もちろん、ビジネスである以上、費用対コストの問題は出てくるのですが、コストが妥協範囲であれば、Web標準に準拠したほうがいいだろうと感じました。

Ajaxの開発などでは、Web標準準拠でないと話にならなかったりしますし。

あと、このセミナーの参加者は、Webデザイナーの方が多かったのか、女性が7~8割もいて、普段の技術セミナーとは随分雰囲気が違ったのが印象的でした。

普段の技術セミナーだと、9割8分くらいは男性ですからね(笑)。

 

■関連サイト

 

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